屋根の状態は特に悪く、洗浄機をしっかりあてると塗膜がボロボロと浮いてきました。作業者のズボンの裾に飛び散っているのはすべて古い塗膜です。おそらく前回の塗装時に洗浄していないことが考えられますが、こうなってはすべて除去するしかありません。屋根の洗浄だけでのべ４日かかりました。　

雨漏れ予防のため、屋根材の重なり部分のすき間を確保する「タスペーサー」を挿入しました。古い塗料がこってりと塗り込められていて、１ヶ所ずつ工具で剥がしながらすき間を空けていきます。写真の白い部分は屋根材（カラーベスト）です。遮熱塗料の下塗りが白で、この部分でも熱反射されているようです。

外壁はスタッコという凹凸の強い吹付模様でしたので、ローラーだけでは奥まで届きにくい部分はスプレーを併用して、途切れなく塗りました。

雨戸に錆止めを塗ったところ。普段は溶剤を使用する１液エポキシ変性錆止めを使用するのですが、古い塗膜が弱く溶剤に侵される恐れがあったので、水性の２液エポキシ錆止めに材料を変更しました。

塗り終えた屋根はギラギラに光っています。見た目にも熱を良く反射しそうです。

塗装工事が終わり、仕上げとして塀やアプローチ部分のタイル洗浄を行いました。植栽があるのであまり強い薬品は使いにくいですが永年の汚れはしっかり落とせました。外壁がきれいになると、汚れたままの部分が気になりますので予算が許せば合わせて施工をおすすめします。